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心の鎮静~フォーレの歌曲をチェロ演奏で [健康管理]

モーツァルトの音楽に癒し効果を期待する傾向があるようですが、必ずしも全曲当てはまるものでなく、中には要注意な曲も多いのではという疑問を以前の日記で綴ったことがあります。

特に強弱の差の強さを懸念しています。時代的にみて、特に鍵盤楽器は現在のような微妙な中間的強さや、とても弱い音なのに響く、といった奏法ができる構造ではなかったと考えられます。そんな環境から、楽器だけでなく声楽曲でも強弱の差を楽しむ傾向があったと思います。時にそれらは感情的に高揚されるものとなるような気がします。

落ち着かない時に明るい曲を聴くのは心が和む気がします。しかし、嫌な事や不安な事で重い気分や乱れた精神状態の時、あまりポジティブな曲は逆に良くないかとも思います。最近はネガティブの利用なる発想もあり、一度きちんと後悔をすることで、その後の成功や成果をあげる道が開かれるようです。

音楽の効用としても、少し重めや暗め位の曲が心の沈静化を促し、気持ちを落ち着かせ、気分をリセットしてくれるのではと考えます。ただし、歌詞があまりに暗い内容だと落ち込む一方なので、器楽演奏を選択したほうが無難かと思います。

個人的には、フォーレの声楽曲を器楽演奏に編曲された曲の演奏で聴くのが好きです。特に、チェロの演奏(ピアノ伴奏)が音域的にも落ち着きます。時代的に他の作曲家は相互に影響を受け易く独自性を誇示する人が多かった頃に、聴き易い作風の曲を残した希少な人ではないでしょうか。
独断的な選択ですが、「ゆりかご」「月の光」「夢のあとに」がお勧めです。

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