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差額ベッドや高めの入院基本料の捉え方 [猿熊鳥爺さん]

椅子 002.jpg

最近、高齢家族の入院不安等を解消できそうな話題をメモしていますが、
今回は、入院するベッドによる違いについて考えてみました。

最初に差額ベッドについてです。
猿熊鳥爺さんも亡くなる時は差額ベッドの部屋に入院していました。
この時は、容態から感染症にかからない(患った場合は院内感染予防)ように、
急変し易い状況下で、少しでも医療スタッフの目が行き届くようにという観点で
差額ベッドの部屋になりました。
実際のところ、個室でもないのに高くなるのは最初は不思議に感じました。
一般的な大部屋に比べれば、明らかに看護師さんをはじめ携わるスタッフ数が
多く、一人当たりのスペースも広く病床周りの設備が整いプライバシーも保てる
環境になっていました。病状によっては、この環境でなければ仕方ない場合も
あるなと思います。入院が長引くと精神的な面で環境も大切な要因ですし。

しかし、病院の都合だけで差額ベッドを勧められたりしたら、要注意ですね。
患者の選択でなく、治療上の観点や管理上の都合で個室等に入院させた場合、
差額ベッドの請求はできないことになっています。
勿論、部屋が空いていないという理由で差額ベッドの少人数部屋に入る時も
請求されないはずです。
同意書による同意確認が行なわれた場合のみ、差額ベッド代が発生するので、
経済的な問題を抱えていたり、納得いかないケースでは、医療相談室等に相談
されるべきでしょう。
ただ、目の行き届きようは変りますので、差額ベッドの意義は大きいと思います。


次に入院基本料です。
通常、最初の入院は一般病床(慢性的な病気で長期療養する場合は療養病床)
と呼ばれる病棟やフロアーに入院することが多いと思われます。ベッドにかかる
基本的な費用を、入院基本料というそうですが、これ、一律ではないんですね!
看護体制の手厚い病院は、入院基本料も高くなるんです!!
その医療機関の看護職員の配置数、患者の入院期間や平均在院日数で違って
きます。
病棟の掲示板等、どこかに記載されたものが張られています。

最近は手術やリハビリ費用等一部を除き、病名や診療内容に応じ一日当たりの
費用が決められる「DPC」と呼ばれる包括払いの方式も登場しています。


私の個人的な考えでは、入院し暫くしたところで、容態や経済的なことも含めて
病院にどのような期待をするのか、ハッキリ家族の考えをまとめ、方向性を決めて
おくことが大切なように思います。相談する際にも、早めに告げておくと相談員も
対処し易いようですので。
早期の退院を目指す、長びきそうな入院生活を少しでも苦にならないようにする、
目指す方向は個々に異なるものです。入院する本人だけでなく、看守る家族も
気持ちの負担が少ないほど、容態も良好・安定に向かうものと信じます。


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